伊勢木綿。やわらかくて、鮮やかで、とっても素敵な布です。
凡凡舎のギャラリーでは、各地の「民芸」を大切なテーマにして、皆さんに見ていただこうと考えています。
伊勢木綿を織る唯一の工房、臼井織布さんを訪ねた時のこと。

建物は伝統を感じさせる文化財もの。「信州・安曇野から来ました!」というと、工房内も見せていただくことができました。伊勢木綿の柔らかさと華やかさはその糸に特徴があるそうです。細く繊細な糸は、明治時代の織機を使って織り上げられているそうです。現在の高速織機では糸が切れてしまうとのこと。また、木綿というと”藍”を想像しがちですが、藍は色落ちが激しいこと、色合いが単調になりがちなことから、様々な天然素材で色付けをすることで、華やかさを演出しているそうです。



思わず、バッグ、ハンカチ、ペンケースなどを購入。早速、愛用品になっています。経年変化で、時間を感じる小物たちになっていくのが楽しみ。
織布店ですから、やはり主力は着物生地。仕立ても専門の方がいるそうですから、ギャラリーで反物を展示して多くの方に紹介、着物を着ていただきたいなぁ、と思います。